はじめてのプラモデルの塗料の選び方

悩んでいる人

プラスチックモデルに使用される塗料はかなりの種類があります。皆さんご存じのTAMIYAの塗料だけども500種類近くの種類があります。家電量販店などに行ったとき、塗料の棚を見て、あまりの種類に心が折れそうになった方も多いのではないでしょうか。今回は自分が塗りたい塗料の選び方をご案内します。

塗料を選ぶ前に

塗装する対象物を確認

塗料にはさまざまな種類がありますが、よくフィギュアなどに使われているPCV(ポリ塩化ビニル)にはアクリル塗料が使えなかったりと、素材と塗料には相性があり用途に適した種類を選ぶことが大切です。また、基本的に静止しているガンプラを塗るのと、動きのあるラジコンを塗るので塗料に求められる強度が変わってきます。まずは、どのようなものを作りたいのかを決めると、選ぶと塗料の種類も明確になります。

下地の塗料を確認

同じ素材でもどのような目的で塗るのかで塗料の種類は変わってきます。例えばそもそもパーツに色がついているガンプラに色を加えていきたいならエナメル塗料おすすめといった具合です。また、下地に塗られている塗料によってはその上に乗せられる塗料の種類も限定されてきたりもします。

横軸:上塗り、縦軸:下塗り

水性アクリル塗料
エマルジョン
エナメル塗料ラッカー塗料
TAMIYA水性アクリル塗料TAMIYAエナメル塗料TAMIYAラッカー塗料
水性アクリル塗料
エマルジョン
エナメル塗料
ラッカー塗料

この時点ですでに面倒くさくなった方へ

この時点で面倒くさくなってしまったあなたはきっとまだ始めたばかりでしょう。そういった方にはとりあえずアクリル水性塗料をおすすめしています。

各塗料の特徴と各社の製品名

塗料メーカーも細かい会社までピックアップしていくとさらに分からなくなってくるので、ここでは有名な2社、TAMIYAとGSIクレオス社のMrホビーシリーズに絞って説明させてください。

プラモデル用塗料のマッピング

目的に合った塗料を選ぶ

基本的な塗装には、水性アクリル塗料(ストレートアクリル塗料)

アクリル塗料が初心者におすすめされる理由は、その扱いやすさにあります。水性であるため、筆やエアブラシの洗浄が水で簡単にでき、臭いが少なく室内での作業に適しています。また、乾くと重ね塗りができるので、基本的な塗装に向いています。また、一度固化した後でも溶剤を用いることで再溶解するので修正が可能です。

良いとこどりのアクリルエマルジョン

アクリルエマルジョンとは、アクリル樹脂を水に乳化・分散させた塗料のことです。

エマルジョンというのは、要するにマヨネーズみたいに、油と水の入乳化しているということですね。アクリルエマルジョンはちょうどアクリル水性塗料とラッカー塗料の中間のような特徴を有していて、匂いを抑えながらも乾燥スピードも速いといった特徴がありますが、水性アクリル塗料とは違って、一度固化すると修正が難しいという難点もあります。

悪臭万能塗料 アクリルラッカー塗料(ラッカー塗料)

ラッカー塗料は、塗膜の強さ・食い付き・発色どれをとっても他の塗料に比べてメリットが大きいので、シンナー臭の問題が解決できるなら基本色の塗装にはラッカー塗料を使っておけば間違いありません。

仕上げ塗装には、エナメル塗料

エナメル塗料は、乾燥に時間がかかり、乾いてもエナメル溶剤で修正でき、塗ったところでも後から色を混ぜたりできます。これらのアクリル水性塗料と反対の特徴が仕上げ塗装に向いている理由になります。ただし、匂いはかなりありますので使用する際には注意が必要です。

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