塗料の種類
プラスチックモデルに使用する主な塗料には、以下の三種類があります。
- アクリル塗料
- エナメル塗料
- ラッカー塗料
それぞれの塗料には異なる特性と用途があり、選び方によって仕上がりや作業性が大きく変わります。アクリル塗料は水性で臭いが少なく、初心者にも扱いやすいのが特徴です。エナメル塗料は表現力が豊かで、細部のディテールやウェザリングに最適です。ラッカー塗料は耐久性が高く、プロフェッショナルな仕上がりを実現できますが、扱いには少々注意が必要です。
なぜアクリル塗料が初心者向けか
アクリル塗料が初心者におすすめされる理由は、その扱いやすさにあります。水性であるため、筆やエアブラシの洗浄が水で簡単にでき、臭いが少なく室内での作業に適しています。また、乾燥が速いため、塗り重ねによる色ムラが少なく、美しい仕上がりが期待できます。失敗しても水で簡単に修正可能なのもメリットで、初めてプラモデルを塗装する方にとって安心して使える塗料です。そのため、大人だけでなく、小さな子どもが一緒に楽しむ場合にもよく選ばれる塗料です。
MRr.colorのアクリル塗料/赤・青・黄
エナメル塗料で広がる表現力
エナメル塗料は、他の塗料にはない独特の表現力を提供します。希釈が容易で、薄く塗り重ねることで深みのある色合いを出すことができます。乾燥が遅いという特性から、細部の描き込みや、グラデーション、ウェザリングなど、手の込んだ作業に適しています。また、エナメル塗料同士はもちろん、アクリルやラッカーといった他種類の塗料との相性も良く、用途が広がります。ただし、溶剤の扱いには注意が必要で、プラモデル自体を溶かさないように注意しながら使うことが重要です。
TAMIYAのエナメル塗料／黒・グレー
ラッカー塗料を使いこなすポイント
ラッカー塗料はプロフェッショナルな仕上がりを求める方に適した塗料です。その強靭な塗膜による高い耐久性と、美しい光沢が魅力です。しかし、揮発性の強い溶剤を含んでおり、使用中は十分な換気が必要です。初心者には少しハードルが高いですが、エアブラシを使うことで均一な仕上がりが得られます。しっかりとした下地処理が必要であり、乾燥時間や塗料の希釈率を守ることでその効果を最大限に発揮できます。これらを意識することによって、さらに高い完成度を目指せます。
